もみ返しの原因とは？もみ返しのメカニズムとその良し悪し

　こんにちは。骨盤矯正専門店 癒し家の「なかの」です。

　リラクゼーション系のマッサージや整体、カイロなどの施術を受けた後の「もみ返し」について考えたことがある人は多いのではないでしょうか。

　「マッサージってもみ返しがくるから嫌だ」「もみ返しがくるのは施術が下手だから」など、もみ返しについては様々な論争があります。

　で、そのもみ返しについて施術者側がどのように捉えて、どのように説明しているのか？が気になったので様々なお店の言い分を見ていました。すると出るわ出るわトンデモな表現…。苦笑

　整体も含め、リラクゼーション系マッサージ、カイロなどはグレーな業界です。医療類似行為などと揶揄され嫌いな人にとっては大嫌いな業界でもあります。

　ですから、私はグレーな業界だからこそ、クリーンな営業を心がけています。ですから、グレーな業界でグレーな表現をされるのが本当に嫌でなりません。

　ですから、今回は「もみ返し」に関する正しい認識についてシェアしておきたいと思います。

もみ返しのメカニズムについて

　もみ返しとはそもそも何なのか？

　簡単に説明すると、施術によって起こる筋繊維の損傷、損傷による炎症です。つまり、スポーツ後の筋肉痛と同じような原理です。

　ですから、もみ返しが良いのか悪いのかを考えたければ、筋肉痛は良いのか悪いのかを考えれば良いわけです。

もみ返しは良いのか？悪いのか？

　そもそももみ返しを善悪で捉えること自体ナンセンスです。

　筋肉痛で捉えてみましょう。

　痛いという状態はもしかしたら悪いことかもしれません。運動不足だった、その筋肉を普段使っていなかったというのも悪いことかも知れません。ですが、筋力アップのチャンスという意味では良いことかもしれませんし、運動不足を認識し、改めるキッカケになるという意味では良いことかもしれません。

　もみ返しとは結果ではなく、状態です。その状態をどう捉えるかは個人の自由ですので、それ自体に意味はありません。

　『良いもみ返しと悪いもみ返しがある』という表現がありますが、良いもみ返しは『好転反応である』とされています。そもそも好転反応で説明している時点でアウトですが、良いもみ返しと悪いもみ返しの明確な差分が全くもって説明されていません。

　また、もみ返しが起こっている状態には筋肉に何らかの『悪い成分（乳酸や緊張物質）』が溜まっているから出さなければならないとされています。が、これもそんな必要ありません。筋肉痛と同じなのですから数日後には治ります。仮に何らかの成分が溜まっていたとしても勝手に流れていきます。

もみ返しが起こるのは施術が下手だからか？

　施術の上手い下手は関係ありません。

　筋繊維が損傷する強度の施術を行えば誰にでももみ返しが起こります。筋繊維が損傷する強度は人によって違います。

　当サロンの施術は強度が強く痛みを伴いますが、もみ返しが出る人と出ない人（若しくは気付く人と気付かない人）は半々位です。

　もみ返しが出る人（感じる人）は出るし、出ない人（感じない人）は出ないということであり、施術の上手い下手は関係ありません。

　損傷が起こらないレベルの緩やかな施術で『結果』が出るのならそれに越したことは無いかもしれませんが、もみ返しが起こったからといって施術の結果とは全く関係はありません。

もみ返しは出ない方が良いのか？

　もみ返しに苦痛が伴うという意味では出ない方が良いかもしれません。ですが、それだけです。

　最初にもお伝えしましたがもみ返しに良いも悪いもありません。

　もし出てしまったら、もみ返しを良いように捉える努力をすると苦痛は少なくて済むかもしれませんね。笑

まとめ

　もみ返しは一定以上の強度を持って施術すれば起こります。痛みを伴う場合もあれば、ダルさとして感じる場合もあるでしょう。

　ですが、それは各種施術を受けた以上仕方ありません。

　良いことでも悪いことでもなく、施術の結果を得るために、その状態を伴っているという事です。

　施術の結果で得られるメリット以上にもみ返しによる苦痛のデメリットが多ければ施術を受けなければいいですし、もみ返しによる苦痛のデメリットがあっても施術の結果で得られるメリットが大きいのであれば受ければ良い。

　それは一般化できるものではなく個人の体質や思いによるものです。

　施術者は、もみ返しに対して非科学的な言い訳を考えるのではなく、お客様にもみ返しが出たとしても、それ以上のメリットを提供することだけを考えれば良いのではないかと、私は思っています。

　結論として、もみ返しとは良いも悪いもありません。嫌なら施術を受けなければ良いだけです。メリット・デメリットを天秤にかけて初めて良いとか悪いとかが言えるものであると知っておいて頂ければ幸いです。