姿勢が良くなるメカニズムから学ぶ!自分でできる3つの猫背矯正法
当サロンへお越しになられる方の大半はご自身の姿勢の悪さをご自覚されています。実際どの程度姿勢が悪いかはわからないけど、姿勢が悪いから腰痛や肩こりなどの症状があるのだと思うって方も多いです。
当サロンへお越しになるお客様に姿勢が良い方はいらっしゃりません。姿勢が良くなっても腰痛や肩こりが改善しないケースはありますが、姿勢が良いけど腰痛や肩こりがないって方は殆どありません。
つまり、姿勢が良くなれば、腰痛や肩こりなどのお悩みは改善されやすいのですが、どうやったら姿勢が良くなるのかを知っておられる方はいらっしゃいません。
そりゃ、そうです。分かってたら当サロンへはお越しになられないでしょう。笑 そもそも姿勢が悪くないかもしれません。
今回は、その姿勢が良くなるメカニズムを解説し、ご自身で是非ともトライして頂きたい猫背(姿勢)矯正法についてお伝えしたいと思います。
姿勢が良くなるメカニズム
姿勢が良くなるメカニズムとはどのようなものでしょうか。
姿勢は脳によってコントロールされています。ですから、姿勢が悪いという状況は、脳が間違った認識をしているということです。(※ここでいう間違った認識とは、悪い姿勢が『普通』だと認識しているということです。)
人間はホメオスタシス(恒常性)によって、呼吸や血圧、心拍、温度などを一定に保たれています。もちろん、姿勢も同様です。
このホメオスタシスの働きによって『普通の状態』をキープするようにできているのです。普通の状態の基準は個別に違います。血圧や心拍、体温、姿勢全てにおいて個々に基準を設けており、その基準の範囲に収まるように身体を動かしています。
ですから、極寒の地域で生活しても体温をキープできますし、激しい運動をした後でも通常の心拍に戻るよう働きかけているのです。皆さんが意識しなくても勝手にやってくれています。
しかしながら、この普通の基準が間違っていたら姿勢は悪い状態を普通だと認識していたら、姿勢を良くするのは大変です。脳の認識を変える必要があるからです。
脳の認識を変えるために…
脳が無意識的に調節してくれている事の中で2つだけ意識的に調節できることがあります。それが、呼吸と姿勢です。
通常、無意識的に呼吸していますが、意識的に呼吸を深くしたり、浅くしたり、止めたりすることも可能です。姿勢もそう。基本的には無意識的に調節していますが、意識的に姿勢を変化させることも可能です。
つまり、呼吸と姿勢に関しては意識的に介入することで、脳の『普通』の認識を変えることができます。
姿勢が良くなるプロセス
姿勢が良くなるプロセスとは、実は自転車に乗れるようになるプロセスと同様なのです。自転車もそうですが、未獲得の能力を獲得するプロセスと一致しています。それは以下の通り。
- 無意識無能:その能力が意識せず必要とも思っていないし、能力もない状態
- 有意識無能:その能力を意識し必要と思っているが、能力がない状態
- 有意識有能:その能力を意識し必要としており、意識すればできる状態
- 無意識無能:その能力に関してもはや必要などと意識せずとも、無意識的にできる状態
自転車を例にとって説明します。
まず、小さい頃は自転車に乗るという意識もないし、乗る必要もない時期が続きます。この時期はもちろん自転車に乗ることはできません。(無意識無能)
しかし、自分で自転車に乗りたいという欲求が出てきたり、友達が乗り始めると自転車にのる必要性がでてきます。しかし、いきなり(補助なしの)自転車に乗ることは中々できません。人によっては血と汗を流しながら練習する必要があります。(有意識無能)
練習を続ければ、あるタイミングで乗ることができます。しかし、バランスをとったりハンドル操作をするのに意識を集中させなければなりません。別の何かを考えながら、ましてやスマホをいじりながら乗るなど不可能です。(有意識有能)
その状況で習慣化し、慣れてくれば別の何かを考えながら、無意識的に自転車に乗ることもできるようになります。こうなったら気付いたら目的地に着いていたなんてことも起こってきます。(無意識有能)
姿勢はこのプロセスと同様で変化します。
最初は自分の姿勢が悪いとも思っていないし、腰痛などの症状もないから姿勢を改善しようという欲求もない。が、姿勢は悪い状態。(無意識無能)
症状が出たり、他者から指摘されることではじめて自分の姿勢が悪いことに気付きます。人によっては写真を見てとか鏡を見て気付く方もいるかもしれません。が、どのようにしたら姿勢が良くなるか分からない状態です。(有意識無能)
そこからどうしよう?とググって当サロンへ起こしになられたり笑、ご自身で何かしらの対策をすると意識すれば良い姿勢をキープすることができるようになります。(有意識有能)
その状態を意識的にキープすることで、必要な筋力が発達し、不必要な緊張がほぐれれば無意識的に良い姿勢をキープできるようになります。(無意識有能)
自分でできる猫背(姿勢)矯正法
以上のようなプロセスを確認すると、各々のタイミングによって矯正する方法が変わってきます。以下に各タイミングにおける猫背矯正法についてお伝えしたいと思います。
無意識無能
無意識無能状態にいる方はご自身で姿勢を矯正することは不可能です。運良く当エントリーに出会われることを祈っています。
また、無意識の人は改善しようと思っていませんから当エントリーを読まれた方は周囲の姿勢の悪いご友人に「あんた姿勢悪いで!」と伝えてあげてくださいね。
有意識無能
腰痛などの症状が出たり、他人に指摘されると、自身の姿勢をどうにかしないといけないと思います。
ここで重要なのは『現状の姿勢がどのように悪いか』と『どのような姿勢が理想か』について知ることです。
Google先生に聞いたり、当ブログの他のエントリーを参考にして頂いてもそれらは分かりますし、当サロンへお越しになれば詳しくご説明します。(熱烈歓迎!笑)
また、あまりに猫背歴が長くなると意識的に伸ばそうと思っても伸びきらない時があります。その際は『猫背を自宅で簡単に矯正する3つの方法』を参照にしてください。
有意識有能
何らかの方法で自分の姿勢と正しい姿勢の差異に気づくと、意識的に正しい姿勢をキープすることが重要です。
ここからは脳の勘違いを修正する必要があるので、1日に数回、意識的に良い姿勢の情報を脳へインプットしていく必要があります。
脳は勘違いしていますから、感覚で意識してもダメです。鏡を見ながら正しい姿勢を取り、視覚情報で脳にフィードバックしてやる必要があります。
ですから、鏡の前で左右の肩の高さが揃っているか?や猫背になっていないか?をチェックする必要があります。
自転車の練習のように第3者に確認してもらうと、更に練習効果は上がるでしょう。
まとめ
姿勢の悪さは脳の勘違いが原因です。
もちろん、勘違いを起こす原因を解決する必要があるのですが、それは多種多様で特定することは非常に困難です。
また、特定できるような原因は一番長く時間を使っている仕事や寝ている時にあったりして解決が困難なこともあります。
ですから、別のアプローチでこの脳の勘違いを改善する必要があります。そして、そのプロセスは自転車が乗れるようになるプロセスと同じなのです。
是非今回ご提案した方法で猫背(姿勢)の矯正をしてみてくださいね。
P.S, その他猫背関連エントリー
当ブログでは猫背解消に関する記事を多数アップしております。
宜しければ『猫背を矯正し解消したい人の為の記事まとめ12選』をご参照ください。
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