抱っこ紐からの赤ちゃん転落事故が相次ぐ!誰でもできる対策法
育児中の方にとって強い味方である抱っこ紐をご存知でしょうか。最近では街を歩いていると、パパの利用者も増えているようですね。ボクもヘビーユーザーです。
しかし、昨日テレビを見ていると、抱っこ紐からの転落事故が相次いでおり、東京都では1〜3歳の子を持つ抱っこ紐経験者1088人に調査したところ、3割に当たる人が、『事故を起こした』『ヒヤリ・ハットがあった』と答えたそうです。(参考:抱っこひも「ヒヤリ」3割…子ども転落も25件 Yahoo!ニュースさん)
ちょっと信じられない事態だったので、私がやっている抱っこ紐利用時の安全対策についてお伝えしたいと思います。
抱っこ紐利用時の事故とは
一体どのような状況で、どのような事故が起こっているのでしょうか?まずは下の図をご覧下さい。
(出典:赤ちゃんが抱っこひもから落下 事故相次ぐ…着脱や前かがみ時に ガールズちゃんねるさん)
図のようなケースが多いようです。恐らく共に、後ろで止めるベルトをしていない事が原因かと思います。
いや、わかるんです。後ろの紐を止めない理由。特に身体が固いパパは頷いてらっしゃるのではないでしょうか?
肩の関節周囲が固い方は、一人で後ろのベルトをパチンと止めるのが難しいのです。ボクも難しいです。笑 妻が一緒にいる時は止めてもらいますが、ボクだけの時は身体をよじりながら止めます。
抱っこ紐はあなたの手の代わりになるものです。正しく使わない=手の力が抜けている状態だと理解し正しく使って欲しいと思います。
抱っこ紐事故の被害
上の図のように転落した子どもはどのような被害を被るかご存知ですが?以下の表をご覧下さい。
(出典:赤ちゃんが抱っこひもから落下 事故相次ぐ…着脱や前かがみ時に ガールズちゃんねるさん)
頭蓋骨骨折、脳損傷、脳内出血などなど、命に関わり且つ重篤な障碍が残る可能性の高い被害ばかりです。
ボクは元々『作業療法士』という『リハビリの専門家』だったことはお伝えしたかと思いますが、特に障碍を持った子ども達の専門でした。
当時担当していた子どもさんの中には転落で脳損傷をおい肢体不自由となられた方もいらっしゃいました。手足の自由はきかず、緊張し(あるいは、弛緩し)身体への負担が強く、知能ももちろん、発達しません。寝たきりである事が多く、呼吸もままらない可能性もあります。
このような被害の9割が『親の不注意』によって起こるのです。起こってからでは取り返しがつきませんので、ボクが実践しているたった1つのことをお伝えしたいと思います。
ボクが実践しているたった1つの抱っこ紐事故防止法
まずは、ご自身の抱っこ紐利用法が正しいかどうか、説明書を見たり、メーカーに問い合わせたりして確認して下さいね。
その上での対策です。
とても簡単な方法で、『利用中、常に手を添える事』です。
手がフリーで使えるのが抱っこ紐の良い所と思っていませんか?違います。抱っこによる身体の負荷を軽くするのが目的です。
1歳にもなると長時間抱っこして歩き回るのは大変です。ベビーカーにもおとなしくずっと乗っていてくれるわけでもありません。抱っこ紐を使わずに抱っこし、歩き回れる時間なんてたかがしれていますよね。そんな中長時間抱っこし続けられる補助具として抱っこ紐があるのです。
ボクは、常に抱っこ紐をしていてもどちらかの手を子どもの首元や、背中あたりに置いています。前屈みになる時は、腰を下ろして子どもの頭が下向きにならないように配慮しますが、添えている手にグッと力を入れ抱き寄せるようにします。
たった、それだけの配慮でボクは今まで2人の子ども達を危険な目に合わせた事がありません。
事故はいつ起こるかわかりません。まさか自分が?と思っている方に限って起こるのも事故です。あなたの大切なお子さんを守る優しい手をしっかり添えて上げて下さいね。
まとめ
転落して、子どもが死亡したり、重度の障碍を持つ事になったらあなたはどうでしょうか?想像もしたくないと思います。私もそうです。
しかし、実際に起こっているのです。
今一度抱っこ紐の利用方法を見直し、手を添えて抱っこするということを心掛けて頂きたいと思います。
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